認知症専門の高齢者介護施設グループホーム

グループホームは認知症を患っている高齢者専門の介護施設です。基本的に小規模なものが多く、5名から10名が1軒屋のような施設で生活をともにすることが特徴的です。

グループホームに入居する主な目的として、認知症の進行を緩やかにするということが挙げられます。認知症は脳の病気で、一度患ってしまうと完全に治療することは難しいとされています。しかし、適切なケアを行うことで認知症の進行を緩やかにすることは可能ですので、グループホームでは進行速度を緩やかにすることがメインミッションの一つとなっています。また、認知症の進行を緩やかにすることが目的の1つであるため、グループホームでは料理や庭園での作業を高齢者の方と介護職の方が一緒になって行います。料理や庭いじりなど手先を細かく動かす行動が認知症の進行抑止につながるとされているためであり、ご利用者の方それぞれに社会的役割を担ってもらうことで、日々の生きる活力としてもらうためでもあります。

グループホームで、高齢者の方が住居として住んでいますので、介護職の方は夜勤が発生します。また、認知症の方は同じことを何度聞かれても否定しない、急に激高することがある、等の特徴があり、認知症ケアに対してある程度の知識が求められるため、専門性の高い職種であるとも言えます。これらの経緯から、グループホームで勤務する介護職の方は認知症に対して強い思い入れがある方や、アットホームな雰囲気が好きな方が多数見受けられます。認知症について理解した上でグループホームで働く必要があるでしょう。